補聴器の使用を考えるとき

UPDATE:2004.06.09

耳の聞こえが不自由になると、補聴器の使用を考えると思います。
そんなときに読んでください。

 1)補聴器を使うと聞こえるようになるのですか?
補聴器というのは、簡単に言うと、マイクロフォンとスピーカーを合体させて、耳にはいるように、小さくしたようなものです。
聞こえそのものをよくするのではなくて、外からはいる音を増幅して、耳の中に伝える役割をはたします。

あくまでも、聞こえを治すのではなくて、音を聞く手助けをするものなのです。
ですから、まわりの雑音が多い、また、話をする相手との距離が離れているとき、などのような状態では、あまり聞こえにくいこともあります。

 

2)使用していた人の話を聞くと雑音が気になってやめてしまったという人がいるのですか?
確かに、聞きたくないような雑音も、増幅させてしまうようなこともありますし、耳の穴の耳栓が、あっていないと、ハウリングといって、外から聞こえるような、ピーピー響くような音がすることもあります。

最近では、耳にぴったりと合った耳栓を作ることで、ハウリングを抑えることができますし、デジタル補聴器の出現によって、聞きたくない高さの音を、できるだけ押さえることも、できるようになっています。

 

3)補聴器購入に耳鼻科受診が必要ですか?
  難聴の程度によっては、身体障害に該当する場合もあります。
このようなときは、役所に申請すると、補聴器の購入に補助がつくこともありますが、 その場合、耳鼻科の受診が必要になります。
また、実際に耳鼻科でみてもらうと、鼓膜が破れているなど、治療によって、改善するような難聴が見つかることもあります。

最近では、補聴器適合検査の施設基準というのができました。
この基準を満たすには、補聴器適合判定医の資格を持った医師がいること、必要な設備がそろっていることが必要です。
北海道では当院が11番目、十勝では初めての施設になっています。

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